頭皮のフケのタイプ
頭皮のフケにも様々なものがあります。フケの種類も色々で、代表的なものは頭皮の乾燥によるフケです。
サラサラ?ベタベタ?
乾燥によって起こるフケは、細かいサラサラとした白い状態のもので、頭皮の手入れ不足や角化異常が原因のようです。その反対に、黄色いベタベタとしたもので、大き目のフケが出る方もいます。その原因は頭皮の皮脂が過剰に分泌されていることが考えられます。皮脂異常は、脂肪分の摂りすぎが原因の場合もあります。
炎症によるフケ
頭皮のフケは、医学用語では頭部粃糠疹(ヒコウシン)と言い、角質が頭皮から剥がれ落ちたものを言います。炎症によって出るフケは、落屑(ラクセツ)と呼ばれ、通常のフケより少し大きめの角質が剥がれ落ちます。
頭皮のフケは食生活を見直すことで改善することもあり、毎日の食事にはきちんと気を配ることが大切です。
薄毛の進行の可能性も
しかし、食事を規則正しく摂っていても、ヘアケアをしっかり行なっていても、症状がよくならない場合には、早めに病院へ行きましょう。たかがフケと思いこんで放っておくと、どんどん症状が悪化することもあります。
フケやかゆみの原因に、男性型脱毛症や薄毛の進行が考えられる場合もありますので、早めの対処を考え、手遅れにならないようにしましょう。
頭皮のフケが多くなる状態とは
頭皮のフケは生活習慣で改善できることが知られています。
乾燥したフケ
飲みすぎや食べ過ぎなど不摂生な生活を繰り返し、運動不足が続くと、乾燥した細かいフケが多くなります。乾燥したフケを改善するには、肌に優しいシャンプーを使い、爪を立てずに指の腹で洗髪します。マッサージを行なうときには、アルコール成分の少ないトニックなどが効果的です。食生活の改善ももちろん大切です。
皮脂量の多いフケ
脂肪分や糖分が多いと、フケも皮脂が多くなり、ベタベタとした大き目のフケになります。ビタミンB群の不足や、ホルモンバランスを崩したときにも同じようなベタベタとしたフケが出てきます。
皮脂量の多いフケには、頭皮の脂分を取り除く専用のシャンプーで洗髪をします。マッサージを行なうときには、皮脂の分泌量を抑える効果のあるトニックを使いましょう。
頭皮のサイクル
健康な頭皮は、約一ヶ月から、一ヵ月半のサイクルで新しい皮膚に生まれ変わります。古い角質細胞は剥がれ落ち、この剥がれ落ちたものがフケと呼ばれます。健康な頭皮のフケは、目に見えないほど小さいもので、肩に落ちても気になりません。しかし、頭皮に異常があると、フケの大きさも変わり、肩に落ちると白く積もったように見えます。
体の異常によりフケが多くなることもありますので、ヘアケアしても改善されない場合には、手遅れになる前に早めに受診されることをおすすめします。